5月17日の厚労省及び文科省の発表によると今春大学を卒業した学生の就職率が93.9%まで回復しました。リーマンショック後、求人を控えていた企業が不足していた若手の人材確保に乗り出したことが原因であると両省は分析しています。
文科省によると新規高卒の就職率も伸びているようです。
採用意欲は大会社、中小企業とも改善しているものの、中小企業は逆に採用難になりつつあるようです。大学・大学院新卒の学生が大企業を希望する割合は前年比4.1%増となったのにくらべ、中小企業を希望する割合は7.9%減となっているからです。学生が再び大手志向へと動き始めたようです。
このことは来卒の採用活動を行っている中小企業に影を落としており、内々定を出すにも他社で内々定が出たからと辞退を告げられる中小企業増えているようです。
大企業にしろ中小企業にしろ、できる限り優秀な人材を確保したいのは同じです。リーマンショック後にはある程度優秀な学生を確保できていた中小企業も今年は苦戦の年になりそうです。
中小企業ではどれだけ自社の魅力をアピールできるかが鍵になりそうです。
以前、キャリアカウンセリングを一緒に勉強していた人の中に、大学のキャリアセンターに勤めている人がいました。彼曰く、どれだけキャリアカウンセリングを実施しても結局は経済状況によって学生の就職率は左右されると。
キャリアカウンセリングの一つの限界であると感じます。