A「係長に昇進したから、逆に給料下がったよ」

B「管理者になるから、残業代が出ないもんな」

上記のような会話をよく耳にすると思いますが、これは間違いです。

名称の如何にかかわりなく、職務内容・責任と権限、勤務態様、待遇などから総合勘案して「残業代(法定時間外割増賃金・休日労働割増賃金)の支払いが不要な管理監督者」と呼ぶことができます。

 

さて、今回は会社側から見た「管理監督者」選任のメリット・デメリットを考察したいと思います。

まず、会社側のメリットとして、、、、●深夜割増賃金を除く法定割増賃金の支払いが不要となります。

では次にデメリットとして、、、、●出退勤の時刻を完全にはコントロールできない (管理監督者であるのならば、裏を返せば自己の就労義務に、ある程度の裁量が生まれます。これは、裁量労働制まではいかなくとも出退勤に、ある程度の自由はあると考えられますので、少しぐらいの遅刻や早上がりは管理監督者なら認められるべきものです。よって、遅刻早退による賃金控除はできないと考えられます)

●管理監督者が不適切な判断をした場合に、会社を危険にさらす (管理監督者であるのならば、経営者と一体の立場で業務をしているはずですので、もし管理監督者が社員に対してクビの宣告をしたりしたら、それは会社の判断と呼ぶこともできるはずです。採用や人事考課などの場合にも同様で、管理監督者が恣意判断で特定の人物を採用したり、昇進させたりしたらそれも会社の判断と呼ぶこともできるはずです。)

と以上のように、残業代を払わなくてもいい代わりに、その他の「管理監督者に資質」に関する問題が浮上してきます。

残業代未払い以上のリスクがあると私は考えますが、いかがでしょうか・・・