セクハラ裁判に関する興味深い判決が下りたので、ご紹介したいと思います。

まず、事件の概要は・・・女性社員に対して、上司が関係を迫り、約2年ほど関係があった。女性社員は体調不良で休職。休職後、休職期間満了で退職。その後、女性社員は上記2年の肉体関係をセクハラであったと主張し、裁判を起こした。

原告・被告の主張を考察してみます。

原告・・・被告・上司に対し、「上司は被告会社の社長と親戚関係にあって、当該会社の統轄本部長に地位にあった。ので、自己の影響力、権力を誇示し執拗に好意を示し、セクハラ行為を行ってきた」と主張。なお、会社への在籍期間は約3年ほどです。

被告・・・原告・女性社員に対し、「女性社員が私に好意を寄せており、合意関係にある不倫である」と主張。なお、自身は勃起不全であり、薬を服用しないと性行為はできず、原告と一緒にいるときは薬を服用していなっかったので性行為は物理的に不可能と主張。被告・上司は既婚

裁判内容としては上記の主張を裏付けるもののやり取りがあり、結局は原告・女性社員の勝訴となりました。

さて、肝心な賠償金ですが・・・

原告の要求は、当初:4500万円(賃金10年分+退職金に相当)。次に裁判上の請求:2700万円。 そして、判決は、200万円となりました。裁判所の認定としては、原告にも誤解させるような言動があり、それを酌量した模様です。

 

セクハラが事件となり、裁判となると会社はほぼ全責任を負うことになります。会社側の事前・事後の対処と教育はとても大切です。