キャリア形成促進助成金のうち「自発的な職業能力開発の支援に対する助成(自発的職業能力開発)」の内容が変わるようです。まだ正確な情報はありませんが、この制度を利用した時に給付される奨励金の額が少なくなるか無くなるようです。従業員のキャリア形成を行いたい事業所としてはこの3月31日までに「訓練実施計画届」を都道府県労働局に提出しなければなりません。
「自発的な職業能力開発の支援に対する助成(自発的職業能力開発)」の内容 従業員の自発的な能力開発を支援するために、自発的職業能力開発経費負担制度、または職業能力開発休暇制度を就業規則または労働協約に設け、従業員の能力開発に要する経費の負担や職業能力開発休暇の付与を行う事業主に対して助成金を支給します。受給対象従業員は雇用保険の被保険者です。
■ 訓練コースの基本要件
教育訓練機関等により実施される訓練であること。 訓練時間が10時間以上であること(職業能力検定、キャリア・コンサルティングについては時間要件なし)。 業務命令でなく、労働者が自発的に受講する教育訓練、職業能力検定、キャリア・コンサルティングであること。
■ 支給内容
<経費助成> 事業主が負担した職業能力開発に要した経費の2分の1に相当する額を支給します。
※経費助成を申請する場合は、経費負担制度を設ける必要があります。
<賃金助成> 訓練時間に応じて支払った賃金の2分の1に相当する額を支給します。
※賃金助成を申請する場合は、休暇制度を設ける必要があります。
<制度導入に対する奨励金>
各制度を導入後3年以内に、その制度を利用して訓練を受講した者が発生した場合に15万円。また、各制度利用者1人につき5万円を支給します(1事業所当たり、経費負担制度および休暇制度の合計で延べ20人を限度)
受給例)
自発的職業能力開発経費負担制度と職業能力開発休暇制度を設け、従業員2名が5万円の管理職研修(3日間・18時間)を受講して費用負担と休暇を申請した場合。(賃金平均1時間あたり1700円とすると)
<経費助成> 50,000円×1/2×2名=50,000円 <賃金助成> 1700円×18時間×1/2×2名=30,600円
<制度導入に対する奨励金> 150,000円×2制度+50,000円×2制度×2名=500,000円 <合計> 580,600円