アベノミクスとはそもそも何でしょうか。調べてみますと、現首相・阿倍晋三氏が掲げた一連の経済対策に対して与えられた通称。安倍とエコノミクスを合わせた造語 と出てきました。
さて、少し前にローソンなどがアベノミクス(デフレ解消)に賛同して、年収を平均で3%上げると発表しました。最近では、賃上げをする企業が増え、コンビニ大手のファミリーマートやセブン&アイ・ホールディングス、作業着販売のワークマン、日産自動車ではボーナスを満額満額支給するなど、市中にはお金が流れるようになりました。
私はマクロ経済学には疎いので、デフレ対策・インフレ促進政策に関して論ずるつもりは毛頭ございませんが、メディアでよく説明される「ベア」と「定期昇給」に関して説明したいです。
「ベア」とは「ベース・アップ」を意味し、直訳すれば「底上げ」です。つまりは、年齢や職能、業績などに関係なく全従業員を対象にして、賃金の基本テーブルを刷新して、基本給を上げることです。
「定期昇給」とは、ある一定の期日に(一般的には4月)に賃金規定や査定表と照らし合わせて個々人毎に昇給を決めることです。つまり、Aさんは2000円アップ・Bさんは成績が良かったので10000円アップなどです。
大きな違いとしては、「ベア」は必ず全社員に一定の昇給がかかり、新入社員にとっても恩恵があります。「定期昇給」は選択的、差別的に昇給されます。
判例上、一度上げた賃金を下げる(従前に戻す)ことは不利益変更にあたるので、会社から一方的に行うことはできません。それを経営者らは知っているので賃上げについて及び腰なのですが、それを重々承知している大企業が賃上げをしたので驚きです。
「金は天下の回りもの」と言いますが、中小企業や個人に上記の恩恵を受けられる日がやってくるのでしょうか。